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大阪・堺の注文住宅 ダイクス建設

ダイクス建設の家づくりのこだわり

ダイクス建設の家づくりのこだわりをコラム形式で掲載していきます。

 

VOL.2
断熱性のこだわり

 
家づくりにおいて「耐震性」と同じくらい重要になるのが「断熱性」になると思います。
蒸し暑い夏の日や、寒さが厳しい冬の日でも、家の中は快適に過ごすためには、この建物の断熱性能が非常に大きく関係してきます。
 
実は、これまで建築基準法では、この断熱性について明確なルールが存在していませんでした。なので、極端に断熱性に劣る家であったとしても違反建築とはならずに、建てられていたという現実があります。
しかし、これは業界でも問題視されており、ようやく今年から説明義務というルールが定められて、建築会社は、家を建てる際にはお施主様に対して、その家の断熱性能がどのくらいなのかを説明しなければいけなくなったというわけです。
ようやく少しずつですが、断熱性能というものに対して一般の方への認知が広がりつつありますが、ダイクス建設では30年近く前からこのテーマに取り組んできました。
それらの経験も含めて、ここで大事なことを解説したいと思います。
 
一般的に断熱性に優れているといっても、「何を基準に考えるか」がないと判断ができないと思います。一昔前なら、断熱材に何を使っているか、などが建築会社の訴求ポイントとなっていたようですが、それも会社によって言うことがバラバラで、一般の方にとってはわかりにくいものでした。
それが現在は、この性能を数値で示すことが可能となりました。
 
現在では、「UA値」という数値で断熱性能を表すことが可能です。
この「UA値」とは、建物を外側から覆う部分(外皮)の断熱性能の平均を数値で算出したものです。
具体的にいうと、「屋根(天井)」「壁」「開口部(サッシや玄関など)」「床下」「基礎」などの家を覆う部分の性能がどうなっているかということです。
これらは、それぞれ断熱性能の数値が異なりますので、その数値を平均化したものが「UA値」ということになります。
 
通常は、太陽の熱などをダイレクトに受ける屋根(天井)部分は、断熱材を厚く施工するケースが多く、したがって断熱性能の数値は高くなっています。
一方、サッシなどの開口部は、どうしてもガラスを使う特性上、屋根や壁に比べて性能数値は低くなります。
そのように、それぞれ異なる部分の断熱性能の数値を算出して、それらを面積に応じて平均化した数値がUA値となるわけです。
屋根や壁、床下であれば、そこに使う断熱材の質や厚さで性能が決まりますし、サッシであればガラスの枚数やフレームの材質、ガラスの間に入れるガスなどで、性能が決まります。
 
これらをどう最適に組み合わせていくのかが、我々建築会社の役割であるのですが、その考え方は会社によっても異なるのも事実です。
 
例を挙げれば、断熱材やサッシが同じような仕様であっても、窓の大きさが小さい家であればUA値は良くなりますし、逆に大きな窓をたくさんつければ悪くなります。
しかし、いくらUA値の数値を良くするといっても、窓の小さい家は暗くて快適的とは言えません。建築会社によってはそのような提案をする会社もあるかもしれませんが、ダイクス建設ではできるだけ窓も大きく配置しながら、家全体の性能を上げるスタイルをとっています。
 
この「UA値」は、数値が低い方が断熱性能に優れていることになり、「平成28年度次世代省エネ基準」という制度でその地域によって基準となる値が決まっています。
 

 

大阪府内のほとんどの地域は「6地域」に分類され、基準値は「0.87以下」とされています。ちなみに寒さの厳しい北海道では「0.46以下」なっていて、より高い断熱性能を求められていることになっています。

 
しかし、「0.87以下」という数値であれば、大阪府内なら快適に暮らせるということではありません。
この値は、これまで基準がなかった時代に設定された、あくまでも「最低限の基準」であります。常識のある建築会社としては、もっと性能の良い建物を提供するべきだと私たちは考えています。
 
この省エネ基準よりも更に厳しい数値として「HEAT20」という基準があります。これも地域によって基準値を設定されているのですが、そのG2レベル「0.46」をクリアするレベルが妥当であると考えています。
 


もちろん、窓の大きさや屋根の大きさなどによって「UA値」は変わってきますが、概ねこのG2レベルの家であれば、大阪府内でも一年中快適に暮らせる家になると考えています。
 
ダイクス建設では、性能面や施工性、コストパフォーマンスを考慮して、屋根や壁の断熱材には「現場発泡ウレタン」、開口部のサッシには「アルゴンガス入りのペアガラス樹脂サッシ」を標準的に採用しています。
更に、これ以上の性能を高める際は、屋根や壁の断熱材の厚さを高めたり、要所の開口部には「トリプル樹脂サッシ」を採用したりしながら、全体のUA値を上げていくことをご提案します。
もちろん、材料コストに反映されていくのでバランスが必要ではありますが、断熱性能を最優先されるお客様のご要望に対して、最適な方法で対応することは可能です。
 
このように、家全体の断熱性能を向上させることで、一年中快適で省エネな家になることは当然ですが、さらなる効果として健康的な家にもなることを知っておいてほしいと思います。
 
断熱性能の低い家は、家全体を暖房することは省エネではないので、ほとんど個室のみを暖房する方法がとられています。そうなると、その部屋にいるときは快適なのですが、一度廊下やホールなどにでるといきなり冷えてしまうという現象が起こります。特に、お風呂などから廊下に出た際の温度差による「ヒートショック」と呼ばれる現象により、健康を害するというケースがとても多いのです。特に、お年寄りに方は要注意です。
一方、断熱性能が高い家であれば、個室ではなく、家全体を暖房するという概念がベースになります。そうなると、リビングも寝室も廊下もホールも同じような気温で過ごすことができます。このような家であれば、この「ヒートショック」は起こりにくく、健康的な暮らしが実現できるというわけです。
特にリビングに吹き抜けなどがあれば、それを通して2階にも暖気が流れていきます。「吹き抜けは暖房代がもったいない」という考え方は断熱性が低い家のものであり、性能が高い家は、逆に吹き抜けなどをつくってあえて家全体を暖房するという考え方が主流です。
 
前回も述べましたが、ダイクス建設の構造には「SE構法」という開放的な空間を安全に実現できる技術を採用しています。これも家全体を大きな一つの空間として設計していくというコンセプトに沿ったものです。
 
また、建物の性能だけに頼るだけでなく、太陽や風のことも考慮して設計する「パッシブデザイン」という設計手法を取り入れることで、実際の暮らしの中で快適性はさらに高まります。
夏は日差しはできるだけ遮り、逆に冬はできるだけ家の中に取り入れるような窓や庇の設計をすること。また、気持ちの良い季節には、風もしっかりと家の中に流れるように考慮して窓の配置をすることも、「パッシブデザイン」における重要なテーマとなります。
 
優れた構造躯体に高い断熱性能を組み合わせ、更に自然を生かした設計手法を採用することで、一年中、家のどこにいても快適な暮らしを実現していくという考え方がダイクス建設の家づくりの基本にあるというわけです。
これからもそんな家をご希望される皆さんにしっかりと良い家を提案していきたいと思っております。
 

ダイクス建設(株)代表取締役 吉田 峰隆